本日の授業は、「低気圧のまわりにできる前線の天気の変化」でした。タイトルが長いだけ合って、学習内容も豊富です。
おさえるべき内容は、温暖前線と寒冷前線、それぞれの前線が通過するときの、雲のでき方、雨の降り方、気温の変化、風向の変化です。これらを、丸暗記するのではなく、「南は暖気、北は寒気。低気圧は反時計回りに渦を巻く。」を思考の材料として、見いだして欲しいというのが、私の願いでした。
とりあえず、学習プリントは、まとめやすいように(教師視点でですが…)「表」の形でつくっていました。
授業の前に、「このまま、はいどうぞ!だと、教科書を丸写しで終わってしまう。」ということが予想されたので、「(長いかもしれないけど)10分間で理論を説明してしまおう!」ということで、理論を説明しました。
「今日は、丸写し、丸暗記では価値がない。今から、理論を説明します。きっと、いろいろな場面で?が出るだろう。その?をこの授業で解決しなさい。」
「低気圧の進行方向の前方には、温暖前線が…」
ものすごいスピードで、一方通行の説明をしました。
その後に、「はい、どうぞ!!」
「ん?」何かがちがう??
いつもなら、「はい、どうぞ!!」の直後に動き始めるはずが、今日はまばらです。よく観察すると、考えています。直後に動いた生徒の一人は、私が説明した図のところで2組で「あーだ、こーだ」と議論しています。いつもなら友達の説明を待っている生徒が、教科書をすみずみまで読んでいます。
内心、答えをすべて話してしまったので、この授業はおもしろくないと思われるかも…という不安がありましたが、各自が?を解決しようとしています。
今日、わかったことは、「自分がどこで?なのかがわからない生徒は、身動きができない。まずは、自分がどこで?なのかを明確にすることが必要だ」ということでした。
次の時間も、同様にやってみたいと思います。今日と同じような結果になってほしいです。