『学びあい』に基づく授業を行っていて、授業時間の大半は、子どもたちの活動を見守る教師。
この時間に、子どもたちの何をみとるか、センスが求められるなぁとつくづく感じます。
授業中に、ふと見ると、わからない友達に教えてる何気ない風景が目に入りました。
教えてもらっている子は椅子に座り、教えている子は、椅子には座らずにしゃがんで教えていました。
椅子に座ったほうが楽です。
でも、この子はしゃがんで終始説明をしていました。
これって、すごいと感じました。
わからない立場の気持ちをきっと知っているのだと思います。
よく「上から目線」という言葉が使われます。この子は、言うなれば「下から目線」です。
よく座っている仲間に、机に手をつき、上から教える子がいます。
気持ちでは感じていないのですが、物理的にも「上から目線」になってしまい、教えてもらっている側は、すくなからず威圧感を感じてしまします。わからない自分が悪いのではないかとも感じてしますのかもしれません。
「仲間のことを思いやる」とは、言葉では簡単に表現しますが、この風景こそが実践力の現れだと思います。
『学びあい』では、「仲間のことを思いやる」心情面はもちろんですが、行動に移す「実践力」を育むことができます。
この気づきは、授業の最後に生徒全員に伝えました。
何気ない声掛けも、相手のことを考えたよりよい方法を取捨選択できるようになってほしいと思います。