2017年度も順調に進んでいます。
気づけば『学び合い』を初めて10年!
いろいろ試しては失敗したり、子どもたちの様子に感動したり、たくさんのことを学んだ10年でした。
いろいろ学んだ中で、今、再確認していることは、「非規格化」です。
どうしても、「○○あるべき」と教師は規格化しがちです。
例えば、「授業中は私語をしない。」
でも、私のクラスには50分間静かにすることが苦痛と感じる生徒がいます。
友達に優しく語りかけることが魅力の生徒もいます。
このような生徒は、「規格化された教室」では、「規格外」となってしまします。
「規格外」の生徒は、指導の対象となり、指導されます。
これが、毎回の授業で行われたら…。
いつしか教師は、「あの子は言ってもわからないから」といって切り捨てる対象となります。
また、「規格外」とされた生徒のセルフイメージは下がり続けます。
当然、授業内容がわからなくなります。
そして、「規格外」の生徒は、規格化された教室で生活できる他の生徒からも迷惑がられ、
排除の対象となってしまいます。
今からの社会では、「多様性」が求められます。
むしろ、「多様性」がないと生き抜けない世の中になっていきます。
そんな中で「規格化」は、社会で生き抜けない大人をつくってしまいます。
だからこそ、「多様性」こそが求められる『学び合い』こそ、今、必要なのだと感じています。
『学び合い』に「規格外」なんで存在しません。
むしろ、「規格外」的な発想が必要なのです。