本音で話す。

 現在、自分のクラスには3人不登校の生徒がいます。今日は、そのうちの2人が別室でしたが学校へ来ました。そのうち1人は、約半年ぶりに教室にあがり、みんなと一緒に活動したり、授業を受けたりしました。

 『学び合い』では、「1人も見捨てない」を合い言葉のように使い、生徒にも浸透してきています。しかし、「1人も見捨てない」と言っている自分が一番、逃げているように感じました。不登校の生徒が自分のクラスから出たことから、自分が逃げていたと今思います。なるべくクラスの生徒にふれないようにしていました。しかし、学級会で「みんなで、1つになろう」と生徒たちが本気で話し合う姿に自分の姿を反省しました。そして、思い切って、不登校の生徒の現状、今かかえている不安などをクラスで話しました。そして、自分1人の力だけでは解決できないと思う。みんなの力をかして欲しい。そして、みんなで不登校の子の不安や課題を解決していこうと本音で投げかけました。ある意味、自分自身が教師として力不足であることを生徒の前で告白したような気がしましたが、わたし自身も「本気」でクラスを一つにしたい。誰一人見捨てたくないという気持ちを懸命に伝えました。

 すると、「先生。○○さんにプリントもっていって、話しできないかもしれないけど、帰りに寄って帰ります」「○○くんに、今日メールしてみよ」「みんなで手紙書いてみよう」など生徒たちはさまざまな動きを見せてくれました。

 「一人も見捨てない」 言葉では簡単に書けますが、これを本気で実現しようとしたとき、教師と生徒が一つになっていけると感じています。